缶詰
1. 原料の入荷
原料の入荷は鮮度が良いことを第1条件とし、選別されて集まった筍を厳選して入荷しています。
2. ボイル
入荷した筍をその日のうちに専用の釜で蒸し上げます。一般的なお湯炊きではなく、蒸気で蒸し上げます。(蒸気加熱製法)
蒸し上げた筍は、肉質が柔らかく風味豊かな製品となります。
3. 冷却
蒸気で蒸し上げた後、地下水を使用し、筍の肉質の中心までしっかり冷却します。
4. 皮むき
1本1本外皮むき機械に流します。
5. 根切
筍の皮むき後、筍の根元の硬い部分、汚れ部分などを切り落とします。
6. 整形
筍の根切り後、1本1本やさしく頭を折らないよう丁寧に甘皮を取り除きます。
折れ、傷物などはカット用として加工されます。
7.洗浄
筍に付着した皮や※チロシン(筍の成分で白い結晶)などを洗い流します。
8.選別~検品
筍の形状、等級など中身が表記と異ならないよう検品し、お客様に安心して御使用して頂ける新鮮で良質な筍を選別して肉詰めしております。
9. pH調整
弊社ではPH調整剤は使用しておりません。自然の素材、風味にこだわり、また、鹿児島の温暖な気候を利用し、時間はかかりますが、水さらしによる自然な乳酸菌発酵で約2日かけてpHを調整しております。
10. 殺菌
缶詰製品の殺菌は専用の釜で100℃、90分で加熱殺菌を行っています。殺菌時間、温度の管理も実施しています。
11.巻き締め密封
釜より上がった筍は缶内の水分をたくさん吸っています。そこで沸騰した湯を、筍が水分を吸わなくなるまで注入します。缶詰内が真空度を保つためには大事な工程です。
12. 製品出荷
出来上がった製品は倉庫に保管され、出荷時は項目の表示確認(等級、サイズ、産地、数量)を行い、缶詰製品は※打缶検査を実施後、梱包し出荷しております。
※打缶検査…缶蓋の中央部分を軽く打検棒で叩き、その音により缶内の真空度が正常か不良かを見極める作業です。
パック
北薩農産加工場のパック商品は品質と鮮度を保つためにクリーンルームで作業を実施しております。
1.エアーシャワー
ローラー掛けで身体に付着している、塵、埃、毛髪などを除去した後、さらにエアーシャワーで作業場への異物の侵入を防ぎます。
2.包丁まな板の管理
包丁、まな板は洗浄、乾燥し衛生的に保管しています。使用する包丁は、欠けがないか作業前後でチェックしています。
3.金属探知機
異物対策で使用する装置の動作確認を行います。
4.製品原料缶詰
品名、製造日など表示して管理してあります。
5.原料検査
使用する原料は、産地、製造日の確認をし、PH値・肉質・香りを再検査します。
6.打缶検査
打検棒で缶を叩き、音の響きで缶の真空度を確認します。
音響の不良缶は空気が入っており、ポンという高い音がします。
7.開缶
目視による筍の肉質、色、液状、香味、pHを確認し、カゴに筍を取り出します。
8.水洗い
筍に付着した皮や※チロシン(筍の成分で白い結晶)などを洗い流します。
9.計量、袋詰
水洗いした筍は、硬い部分やチロシンの残りなど綺麗に除去した後、計量して袋詰します。袋詰の工程では筍を詰める前に、使用包材(袋)の品名、賞味期限の印字、枚数、商品の出荷先等を確認して袋詰をします。
10.真空包装
袋詰した商品を真空パックにする工程です。包装は、シール面を確認し自動真空包装機で真空パックします。
11.殺菌・冷却
真空包装された製品は自動温度調節機付専用の殺菌釜で加熱殺菌を行います。
殺菌を終えたパック商品は、冷却水でしっかり冷まします。
12.検品、乾燥
パック内に異物の混入や賞味期限の印字不良がないかを検品し、乾燥機に流します。
13.金属探知検査
乾燥されて流れてきたパック商品は、目視検品して金属探知機に通します。
14.検品
商品を再度検品します。
15.箱詰
商品の入数、賞味期限の最終確認をして、担当者の確認印を箱に押印します。
16.梱包
箱詰された商品は、行き先ごとに梱包テープで色分けします。
17.製品出荷
商品の出荷です。すべての検査チェックを終えた商品は、お客様のもとへ出荷されます。